仕事に行きたくない朝、涙が止まらなかった私の話

マインド

「仕事に行きたくない」は甘えじゃない

「仕事に行きたくない」

そんな気持ち、きっと誰でも一度は経験があるはず。

でもそれを口にすると、

「わがまま」「怠けてるだけ」なんて言われることもあります。

特に、うつ病を抱えていると、

その“行きたくない”という気持ちが、自分でもどうにもできないほど強くなるんです。

心が先に悲鳴をあげる朝

ある朝のこと。

目が覚めた瞬間から、胸の中がザワザワして、息が浅くなっていくのがわかりました。

「今日も仕事、行かなきゃ」

そう思うのに、体が動かない。

そして気づけば、涙が止まらなくなっていたんです。

声をあげて泣いて、布団から出られなくて。

まるで子どもが泣きじゃくるように、どうにもならなくなっていました。

自分ではどうにもできないパニック

うつ病のときは、気持ちのコントロールがとても難しくなります。

理性ではわかっていても、

感情が勝手にあふれ出して、

突然パニックのようになることも。

何もかもに過敏になって、

物を投げたり、自分を傷つけたくなったり、

そんな自分がとても怖くなります。

私が助けを求めたのは、旦那でした

その朝、私がとっさに頼ったのは旦那でした。

「助けて」と声をかけるのもやっとの状態だったけど、

彼は私を何も言わずに抱きしめてくれて、

「大丈夫、大丈夫」って、何度も優しく声をかけてくれました。

その温もりと言葉に、少しずつ呼吸が戻ってきました。

優しさが心を落ち着かせてくれる

うつ病になると、「自分の意思じゃない行動」が増えます。

それは決して、甘えでも怠けでもなくて、

心が限界まで追い詰められたサイン。

だからこそ、自分を責める前に、

安心できる環境と、やさしさが必要なんです。

人の温もりにふれて、まずは心を安心させる。

それが回復への第一歩になります。

苦しいけれど、時間が少しずつ癒してくれる

つらい時間は、どうしても「ずっと続く」ように感じてしまうけれど

ちゃんと、落ち着けるときが来ます。

また笑える日がやってくるんです。

私は、支えてくれた旦那に笑顔で「ありがとう」を伝えられた日、

「ああ、戻ってきたんだな」って、少しだけ思えました。

病気と、ゆっくり付き合っていこう

うつ病は、誰にでも起こりうる病気です。

そして、ちゃんと回復できる病気でもあります。

だから、

「行きたくない朝」があってもいい。

「泣いてしまう日」があってもいい。

今はただ、自分にやさしくしてあげてください。

きっとまた、少しずつ前を向ける日がやってきます。

あなたも、わたしも、大丈夫。

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