うつ病になると、本当にたくさんの「つらい」がやってきます。
泣いて落ち込んでいるように見えるかもしれませんが、実際にはもっと深くて、誰にも見えないところで心が壊れそうになるんです。
私もそうでした。
ここでは、うつが重かった頃の「私が感じたこと」「私にとってつらかったこと」をお話しします。
涙が止まらない日々
気づけば泣いてばかり。
理由なんて分かりません。ただ、悲しくて、苦しくて、自分を責める気持ちが止まらない。
そんなとき、私に必要だったのは「言葉」じゃなくて「安心できる人の存在」でした。
お母さんや旦那さんにハグしてもらうだけで、少しだけ心が落ち着きました。
人肌のぬくもりって、すごく大事なんだなって思います。
私はピクミンみたいに「この人についていく」って思える存在がいてくれることで、ようやく安心できていました。
喋れなくなる自分
「どうしたの?」って聞かれても、何も言えない。言葉が出てこない。
口を動かすエネルギーさえない。頷くことが精一杯でした。
でも、話しかけてもらえることがすごく嬉しかったんです。
その声が、私が生きてるって思えるエネルギーになっていました。
喋れなくても、どうかそばにいてください。元気になったら、ちゃんとおしゃべりします。
罪悪感が心を離れない
仕事を休むこと、何よりそれが罪悪感でした。
「自分の代わりに誰かが苦労している」と思うと、どんどん自分が嫌いになっていきました。
「人に迷惑をかけたくない」気持ちが強すぎて、うつがひどくなってしまうことも。
お金の不安と自己否定
休職中は傷病手当をいただけるけれど、それでも収入は減ります。
「働いてないのにお金を使っていいの?」って、自分を責めることばかり。
元気な時は動けるからこそ「働かせて」と思ってしまうし、でも休まなきゃいけない現実に苦しむ。
この矛盾が、さらに心を苦しめました。
外に出るのが怖い
外出が怖い、人と会うのが怖い。
完璧主義な自分だからこそ、元気じゃない自分を誰にも見られたくなかった。
一番近い存在である家族にすら会いたくなくなったのも、そんな自分を見せたくなかったから。
喜怒哀楽の「哀」しかない
うつがひどいと、感情が「哀」だけになります。
嬉しいも、楽しいも、感じられない。ただ、涙だけが出てくる。
そんなときは、ボーッとして、寝て、回復を待つしかありませんでした。
「好きなこと」が分からなくなる
「好きなことしてね」ってよく言われます。
でも、うつがひどいと何が好きか分からない。
テレビも、本も、運動も、何ひとつ心が動かない。
そうなると、時間をどう過ごしていいか分からなくなります。
泣くか眠るか、エンドレスな時間
エネルギーが底をつくまで泣いて、そして眠る。
それでもまた不安が押し寄せてきて、泣く…。
そんな時間を何日も、何週間も繰り返していました。
ひとりで1日を過ごせない
誰かと一緒にいたい。安心感がほしい。
でも元気じゃない自分を見せたくない。
そんな矛盾を抱えながらも、やっぱり私は誰かと過ごす時間に救われてきました。
まとめ
うつ病の症状や感じ方は人それぞれだけど、私はこんな風に過ごしていました。
たくさんの矛盾や苦しさがあるけれど、それでも少しずつ、今も向き合っています。
もしこの記事を、うつ病の方を支える立場の人が読んでくれていたら…
こんな気持ちがあることを、少しだけでも知ってもらえたら嬉しいです。